…と言うことは、水仕事も今後やらせるつもりなのね。

「では早速夕食を作ってくれ」

「分かった。今夜は冷しゃぶで良い? しゃぶしゃぶ用の良い豚肉があったの。早く食べないと悪くなっちゃうし」

「良いな。タレはポン酢で頼む」

「はーい」

わたしは意気揚々とキッチンへ向かった。

マカはソファーセットで、またパソコンに向かっている。

「マカは夏休みの宿題、終わったの?」

「あんなの七月に終わらせた。というより、ウチの学校は三年生にはあまり出さないんだ。受験や就職活動が控えているからな」

「そうなんだ」

高校一年で命を絶ったわたしには、知り得なかったことだ。

「マカは受験するの?」

「ああ。大学へ進むつもりだ」