「ソウマさんいわく、『コレらの服は着用者のサイズに自然と合うし、人成らざるモノが着ることも可能』だって」

「うん、なら良いな」

マミヤとマカは紙袋の中から服を取り出し、床に置いていく。

「何か随分ハデなデザインね」

コップを載せたトレーを持って行くと、ハズミが起き上がった。

「ソウマさん、意外と服の趣味、ハデだから。でも自分の着る服は大人しめだよな」

「まあそういう歳なんだろう」

「歳って…ソウマさんはまだ若いだろう? ルナみたいに四百年以上も生きてないし」

「四百年っ!?」

途方もない年月に、目がクラクラする。

「でも見た目は十歳前後なのが怖いよな~。しかも明るいし」

ハズミは緑茶を飲みながら、難しい顔をする。