暗闇の中で、パッと白い光がついた。

どうやら午前0時になったらしい。

今日もまた、わたしの小説を読んでいる人がいる。

…わたしの小説自体は、どう思われているんだろうか?

イジメをテーマにしているけれど、わたしが生きてきたことも描いている。

大好きだったおばあちゃん、一緒にいてくれた頃は幸せだったな…。

その分、死んじゃった時は悲しかったっけ。

今ではその悲しみも遠い昔みたいに感じられる。

けれど憎しみの心は未だ、この胸の中で重く暗く存在している。

すでに憎しみの対象となる人達は、とっくにこの世にはいないと言うのに…。

憎しみの心を晴らせる術を、あなたは知っている?