騒ぎ出す青年を無視するかのように、女の子はスイッチを押して画面を消す。

「男が二人、今から来る」

『えっと、じゃあわたしはどこかに隠れていたほうが…』

「いても構わん。どうせお前の元同類だからな」

『えっ?』

「とりあえずアイスティーを2杯、作っといてくれ」

『うっうん』

聞きたいことはあるけれど、お客さんが来るのなら準備はしたほうが良い。

数分後、眼をつり上げ、さっき画面に映った青年が来た。

「マカッ! さっきの何だよ?」

「お前だけだとうるさくてたまらん。マミヤがいればいざという時、お前を回収してもらえるしな」

「う~!」

「まあまあ。マカも暑くて参っているんだろう」

ハズミと呼ばれた青年の後ろから、もう一人の青年が付いてきた。