「サイトではとうに終わっている。…だが人の口には戸が立てられない。語りは続くだろうよ」

「そっか。そうよね」

わたしは存在し続ける限り、わたしの都市伝説に関わることになる。

「…ねぇ、今じゃないんだけど…いつか、この話をサイトに載せても良い?」

「ん? …まあヤバイところは、誤魔化してくれよ」

「分かってる。書き上げたら、マカにまっ先に読んでほしいな」

「ああ、良いだろう。チェックの意味も込めて、ちゃんと読むよ」

「ふふっ。ありがとう」

わたしは首を回し、窓から暗い夜空を見上げる。



…今もどこかで、都市伝説は作られている。

誰かや、何者かの意志によって。

そして『本物』に当たってしまった時、あなたはどうする?