「…でもわたしは、いつも一人だったわ」

「正確には違うね。闇に覆われていたから気付いていないだけで、キミ達は一つの空間にいたんだ」

「それじゃあ…わたしは殺した人間達と、同じ所にいたの?」

「そう」

信じられない…。

ああ、でも今考えれば、周囲が闇に包まれていて良かったのかもしれない。

だって自分が殺した相手と、ずっと同じ場所にいたなんてゾッとする…。

「そうしてまた、サイトにアクセスしてきた人間がいれば、キミ達が動く。そうして仲間が増えていったワケだ」

「…確かネズミなんとやらという詐欺がなかったか?」

「ああ…。マカの言う通り、似たようなのがあったね」

…わたし達のような存在も、マカにしてみれば詐欺のやり方と一緒か。

確かに似ているから、思わず脱力してしまう。