「…いる!」 私はまた足をUターンさせて戻った。 うみと真鍋くんは安心した表情をしている。 それにしても今…。 私、完全に翔太に試されていたよね? 翔太ってあんなに人の扱い上手だったっけ? 「さ、行くぞ」 私に追いついた翔太が言った。 私はまた怖くなったけど、頷いた。 うみと手を繋いで飛行機に入って、席に座った。