気分…全然悪くない。 「…です」 いつものように口パクのつもりだったんだけど…。 「え…桜…今…」 翔太の目は大きく見開かれてる。 私だって同じ。 「…大丈夫…です…」 「よかった…声出るようになって」 え? 女医さんも知ってるの? 「覚えてない?確か村田さんが中1の時、入院したでしょ?私もその時担当だったの」 思い出した。 あの優しい先生だ。