「分かった!」 私が教室に入るとすぐ、うみが来た。 「分かったよ!桜の好きな人!」 また大きな声で…。 しかも翔太がいるんですけど。 てっちゃんは違うクラスだけど…。 「おい…森川声でかい」 翔太がそう言ってくれたけど、私は心臓の音が気になって。 「啓史くんでしょ?」 勝ち誇ったように言ううみ。 でも私は、聞いた瞬間吹き出した。