「ねえ…どうしたの? 煌も…玲くんも…どうしてそんな顔?」 それが、凄く不安で堪らなくて。 どうしても櫂に繋げてしまう。 あたしは立ち上がった。 「櫂を探してくる!!!」 「行くな!!!」 玲くんがあたしの腕を掴むけど、あたしは全力でそれを振り払った。 「だってだって!!! 何かあったんでしょ!!? だから変なんでしょ!!?」 答えない…誰も。 否定も…肯定も…。 あたしは―― 保健室を飛び出した。 櫂、櫂、櫂!!! どうしたの!!? 何があったの!!!?