「「一縷!!?」」 芹霞と煌が同時に声を上げた。 え? 上岐妙と…彼女は名乗ったはずで。 ――王子様。 どういうことだ? 意識が…乗っ取られていた? だから…傲慢な態度だったのか? ああでも、それなら何故…一縷のことを憎悪して語っていた? その時。 鏡を見た上岐妙が、悲鳴を上げた。 「嘘、嘘、嘘!!! 何でええええええ!!!?」 そして―― 絶叫を上げて…倒れた。