終りなき無限回廊は、 儚き玻璃(はり)の円環の如く。 脆(もろ)き夢は幾度も壊れ、 幾重にも再生する。 気の遠くなる時の流れの中で 巡り続ける世界に確かなものなどなく。 何処までも続く、夢幻回帰。 私は起点であり終点である。 私は虚無であり、無限である。 私は人であり、私は神である。 私の中に世界はあり、 世界の中に私は在る。 夢の中に流離(さすら)う私は 夢か現か――。