「判りました、玲様。 では少しだけ。 少しだけなら、きっと…」 唇に何かの…液体が流れ込んだ感覚。 「玲様… 恐らく悪夢は… これから始まります」 この声は―― 「玲様… 他に方法を見つけることが出来ず… 壊れ行く玲様を… 見ていられなかった桜を… お許し下さい…」 ―――泣いている声?