「小猿って、何だよ!!? というより、何でそんな戦闘態勢!!?敵か、敵なのか!!?」


「"敵意"が…分散してるんだよ。単体じゃねえ。何か引き連れてやがる」


煌が言った。


「小猿にこんな奥の手があったとはな。

これは…何かの術だ」




「へ!!?」



「我が力に従いて、その力、ここに聞こし召し給え急急如律令」



そして――



「来るぞ、気をつけろ!!!」



櫂様の声と共に、爆発音が鳴り響く。