「紫堂に連なる者だって、判っていたんだよね?」


そして銃を手に納めると、銃身にちゅっと口付けた。


底知れぬ色気と、怖いくらいの鋭い…挑発的な目を向けて。


「僕が…見逃すとでも思ってる?」


ぞくり。



艶笑が尚更恐怖を誘う。


玲くんだけど玲くんみたいじゃなくて。


そういえば、玲くんは"拷問率100%"だって煌が言ってたっけ。


これは、玲くん?


思わず戸惑った時、繋いだ手にぎゅっと力を込められて。


まるで、"離れていかないで"って言われているように。



繋がった手から伝わる震えは、どちらのもの?


あたし?

それとも玲くん?



「教えて?

命じたのは――誰?」



玲くんは――


微笑みながら、引き金に指をかけた銃を

男のコメカミに突きつけた。