希望は――
見事なまでに打ち砕かれて。
残ったのは絶望と狂気。
櫂を助ける術が――
なくなったの!!!?
動けない桜ちゃんは、這うようにして…玲くんの元に近寄って。
そして玲くんの背中を摩っていて。
駄目だ。
玲くんは…もう電気の力を使えない。
蝶が――
ああ。
櫂を襲うの!!!?
緑色の光が放たれる。
櫂だ。
櫂の…風の結界。
前に向って走ることが出来なくなったんだ。
だけど、櫂にも判っているだろう。
櫂の力は…あの異形の奴らを増やすだけ。
風圧で寄せ付けないようにしているけれど、それによって数が増えている。
多分…闇の力も、無理なのかもしれない。
もし櫂の力が無くなれば…それは全て櫂を襲うものとなる。
どうすればいい!!?
その時久涅が、悪魔のように笑った。
「俺に…傅(かしず)け。
俺に懇願し、俺だけを求めろ
――…芹霞」
櫂への来襲を無効化できる、唯一の男からの言葉を。
「それだけは嫌」
あたしは即座に切り捨てた。
迷いなどない。
「何で、俺に歯向かうんだ、お前はッッッ!!!」
他に方法は絶対ある!!!
考えろ、考えるんだ!!!!

