不快な衝撃音が遠くに聞え、

地上から複数の絶叫が聞こえてくる。



「お、おい、何するんだ!!? 止めろって!!!」


尚も続けて投身しようとした女の腕を掴もうとした煌は、


「!!!」


弾かれたように、大きく後退した。


「結界だと!!?」


私の裂岩糸も、彼女達の身体に行き着かず…無効化されて。


まるで…先程までの

地上での屈辱のように。


その間にも、女達は歌いながら…1人、また1人と飛び降りていく。


それはまるで殉教。


私と煌は――


強張った顔を見合わせるしかできなかった。