「どういうこと?」


「連れてってよ、横須賀に。

今こんな状況で…あたしは紫茉ちゃんや小猿くんに助けなんて求めない。


どうせ行くんでしょう?

あたしと煌を…連れて行って。

見届けさせてよ、煌と」


何か――

動く。


ちらっと見た。

ぼんやりと薄く開いた褐色の瞳。


あたしは慌てて上から身体を押し付ける。


言うな。

何も言うな。


「煌は戻ってこないんだもの。

煌…死んじゃったんだもの!!!


0時になったら…捨てられるんでしょ!!? それくらい…見守らせてよ!!!」


もぞもぞ、もぞもぞ。


何か言いたいのは判るよ。


だけどさ――


「連れて行ってよ、どっちの言い分が正しいのか…確認させて!!!」


だけど。


場所が悪いのは判るんだ。


判ってるよ。


だけど仕方が無いでしょう?


もぞもぞ、もぞもぞ。


まあ…凹凸だから丁度いいんだろうとも思う。


息苦しいのも判る。



もぞもぞ、もぞもぞ。



だからそこは――


「何で死んじゃったの、煌の馬鹿ッッッ!!!!」


あたしの胸なんだってば!!!


胸を含んだ口を動かすな!!!


変な動きするなッッ!!!


この変態エロワンコがッッッ!!!