「け、警察呼ぶぞ!」


「え?」


誕生日だからテンションが上がるのは分かるけど…。

さっきから少し、冗談が過ぎない?


「瑛子、ケータイ…!」


でもあたしは、物分かりのいい女。

まだ我慢できるよ。


瑛子がベッドから離れた隙に、彼の前に立った。


「これ、誕生日プレゼント。受け取って?」


ずっと見守ってた愛しいあなた。


あたしの初めてを、全部あげてもいいって本気で思ったんだよ。


このアルバムにも、気持ちをたくさん込めた。


喜んでくれるよね…?


「は?んなもんいらねーよ!」