ううん・・・
違う。だってそうでしょ?
何歳の頃だったかなんて覚えてない程幼い頃に堅吾はこの街を出て行ったのだから。
そう、面影が似てるだけ。
世界には似てる人間が3人居るって言うじゃない。
そう自分に言い聞かせた。
そうしなくちゃ、居るはずないのに錯覚してしまいそうだったから・・・・・
「ごめんな」
「こちらこそすみません。遅刻するんで失礼します」
ぶつかった人に軽くお辞儀をして走り出した。
あの人は堅吾じゃない。
堅吾によく似た別人だ。
と言い聞かせて__________________
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