「晴れてよかったね~」
「うん、そうだね」
そう、今日は約束通り堅吾が上位5位に入ったためデートの日なのだ。
「どうしてそんなぶすっとしてるの?」
「だってなんか騙された気がする」
絶対上位に入る自信があって持ちかけてきた賭けだよね。
「そんな怒んなよ」
まぁまぁと落ち着かせる素振りをしてくる。
「街を案内するのと大して変わらないと思うけど、夏蓮にちょっとは意識して欲しかったんだ」
へっ・・・・・・?
「ちょ、ま、急に何を言い出すの?」
突然なことに動揺が全然隠せない。
「機嫌直った?」
「も~最低!」
嘘でも機嫌が直ってしまった私はとても単純なんだろう。
「で、今日はどこに連れてってくれるの?」
「水族館だよ。隣街なの」


