堅吾side



「今日もこの街案内してくれる?」



鞄に教科書を詰めている夏蓮の所まで行き、机に手を突いた。



関係なかったら迷惑にすぎないし、早く思い出さないといけない気がした。



それに、なんとなく夏蓮の近くにいたい。



「ごめん。中間テストあるから勉強しないといけないの。案内はテスト終わってからでもいい?」



テスト?



やっべ~・・・・・・



勉強してねぇ!!



しかもここって結構レベル高いんだろ!?



絶対赤点だ。



あっ!



「ならさ、勉強教えて?」



夏蓮なら頭いい気がする。



「いいよ?私の家でもいい?」



夏蓮の家?



そりゃあ好都合。



なんか収穫がありそう。



「勉強教えてくれるならどこでもいいよ」



って言うか夏蓮の家がいいけど。