「食べちゃいたいぐらいに」
そして顎を持ち上げられた。
堅吾ってこういうキャラだっけ?
「け、堅吾、アイス食べない?」
この場を逃れる為に公園に止まっているワゴン車を指した。
「ククッ・・・。わかりやす」
何が?
「ただたんに夏蓮が食べたいだけだろ?」
堅吾は自分のお腹に手を当てながら笑いだした。
失礼な!!
「違います!!あそこで私はいっつもアイスじゃなくてクレープを食べるんです!!」
あ・・・
「じゃあ何でアイス?」
あ、えーと・・・
「アイスが好きそうだから?」
とっさに考えた言い訳。
ちょっと苦しいかな?
「よく分かったじゃん」
今でも好きだったんだ・・・


