「最悪やぁ~」


私はそうつぶやきながら座りこむ


「でもここが開いててよかった…」


ここは天文部が観測に使う教室


天文部の部室とは違って結構広いし誰も使わない


祐がいつかここの教室で私に


「ここはサボってても見つからんし、たいてい鍵かかってへんねん。誰にも言うなよ?天文部の奴にも「ここいつも鍵かけてるから」って言ってるんやからな!!」


そう言って「お前は特別ここ使てもええわ」って言ってくれたことを思い出す


私はその言葉が2人の秘密みたいで嬉しかったのを覚えてる


「私、バカみたいやなぁ」


祐は私を幼なじみとしか思ってないのに。

勝手に教室で泣いて、泣き顔みんなに見られるし…


祐びっくりしたやんな…


あきれてるかも…


そんなことを考えてるとまた涙が出た