「また理沙紀、先生の手伝いしてる!好きだね。」
「うん!」
私、阿莉内 理沙紀は担任である、蔡条 悠斗先生の事が大好きです。
今話してたのは友達の神戸 香里です。
ガラッ。
「先生~、お手伝いしに来ましたぁ~。」
「おっ!理沙紀か。毎日ありがとな!」
「別に。たいしたことしてないし。」
「いや。結構助かってるよ。」
「えへ。ありがとうございます!」
「じゃあそこにある本を図書室に置いてきてくれる?」
「はい。分かりました!」
「宜しくね。」
「はぁ~い。」
「よいしょ。それにしても先生すごく熱心だな。何だろう?」
本を見ようとした時、本が崩れた。
「あっ!危ない!」
誰かが私を受け止めてくれた。
「誰?」
「あっ、ごめんなさい。俺、南倉 駿です。」
「あっ、ありがとうございます。」
「女の子はこ~ゆ~重たいもの持っちゃ駄目!貸して!図書室まで?」
「あっ、はい。ありがとうございます。」
図書室・・・。
「あの。本当にありがとうございます。」
「いいの、いいの。じゃあね」
「先生っ!置いて来ました。」
「あっ!ありがとな。」
夜・・・。
「おっ!かわいいね。何歳?」
来たよ、ナンパ。
「ほっといて下さい!」
「いいじゃん。これから俺たちと遊ばない?」
そう言って私の腕を強くつかむ。
「嫌です!離して下さい!」
「何、女の子ナンパしてんの?やめろよ!」
救いの声がした。
見ると、駿君だった。
「うっせ~んだよ!テメ~は引っ込んでろ!」
「はぁ?アンタが引っ込んでろよ!」
ケンカはやめて!
そうだ!
「ねぇもうそれくらいにして、デート行こうよ!」
「えっ?あっ、はい・・・。」
「じゃあ、そ~ゆ~訳で。」
そう言って駆けていく・・・。
「さっきはありがとう。でもケンカは・・・。」
「ゴメン・・・。理沙紀が好きだから。」
えっ!?
告白!?
しかもなんかいきなり呼び捨てだし・・・。
「返事は後でで良いよ。」
「えっ?ちょっ、あっ、待って。」
いきなりそんな告白なんて・・・。