俺、雷翔 嘩那汰は小学生アイドルの聖 麗香の事が好き。

でも、アイドルだから会えない。

会いたいな。

そう思っていたら・・・。

ガラッ!

俺のクラスの担任、西條 艫也先生が入ってきた。

「ゴホン。えー、今日は転入生を紹介する。入ってきて!」

コツコツコツ・・・。

「転入生の聖 麗香さんだ。」

「宜しくお願いします。」

ニコッ

ざわざわ・・・。

「静かに!麗香さんは仕事の事情でこの学校に転入して来た。麗嘩さん。あそこの席、雷翔 嘩那汰の隣だ。何かあったら嘩那汰に聞いてくれ。」

「はい。」

えっ!

俺の隣!?

コツコツコツ・・・。

「宜しくお願いします。」

「こっ、こちらこそ。」

照れる。

「何、緊張してんだよ。

「何だよ。龍。」

鳳雷 龍。

俺の友達。

「こらっ!そこ静かに!」

「くすくす」

「では教科書のP27の①を・・・龍!」

「分かりませんっ!」

「早いわっ!」

「くすくす」

「では嘩那汰。」

「x=6です。」

「正解。続けて。②③④⑤⑥」

「a=2。k=9。b=5。x=7。b=3。a=8です。」

「正解。すげ~な。」

「すごいんだね。嘩那汰君。」

ドキッ!

「ねぇ。後で倉庫の裏に来て。」

えっ!

もしかして!

「うん。場所分かる?」

「うん。さっき覚えた。」

「そう。」