れおはそっと私を抱き寄せた



「ごめん」


そっと耳元で呟いた


「お前と別れたのは小説家になるためだったんだ

あいつを選べばあいつの家からデビューさせてくれると言われた

本当に悩んだ

せっかくのチャンスを潰したくなかった

だからお前を選ぶことは出来なかった

ごめん」


あいつとは美人さんの事だろう