学校へは、すぐに行けなくなった。 世界中を敵に回したような気がした。 親の態度も、不登校をきっかけに厳しいものになっていき、部屋に引きこもることが多くなった。 身を守るように、化粧を覚えた。 ――コロは、優しかった。 久しぶりに、こんなにも人の優しさに触れたような気がした。 異性に抱き上げられることなど、生まれて初めてだった。 緊張と胸の高鳴りで、また息が出来なくなるかと思った。