君の、瞳に。【短編】






「…かえ」

「ん」

「指きーりげーんまーん」


…って、ちょちょっと…っ!




え。勝手に歌い出しちゃうんですか。





「嘘ついたらー」
「う、うそついたらっ」


あたしは噛みまくりで、あっくんにあわせて歌う。






「かえは、俺の嫁にくーる」

「え」



瞬間。その言葉にカチンと固まった。




「指きった」


そう言って笑うあっくんは、とてもとても無力的で、


かぁぁぁっと顔が赤くなった。



「よ、よめ…って!

え。てか、嘘つかなかったら嫁いけなくない!?」


「……そしたら、俺のモンになってもらうもん」




…え?




それなんか、違いありますか…?