君の、瞳に。【短編】






そう言うあっくんの声は本当に震えていた。



「うん…っ見えなくなっても、ずっといる…」


「……本当に?」


「うんっ、だから…あたしも傍にいさせてね…?」




何があっても、君の傍にいたいから。


君の力になりたいから。





…こういう気持ちを、愛って呼ぶのかな…?




「うん」

「約束っ」




そう言って、あたしは涙をこらえて、


笑顔を作り、右手を差し出す。



もちろん、小指をたてて。



「……いいの?後で破ったら針千本も飲むんだよ?」

「ふはっ。針3本くらいで救急車だってば」


「……てか、針千本ってのが無謀なんだよね。てか、俺さ、せめて百本でいいと思う」



てか、あたしは、約束で何でこんなに話がそれてるのかが不思議なんですが…。