君の、瞳に。【短編】





例え、あっくんの目が見えなくなったとしても、


あたしが支えるよ。




あっくんが不安なら、


何度でも“成功するよ”と言うよ。




だから、だから──…



「傍にいても…いいよね?」


あなたの傍にいさせて下さい──…。





正直な事を言うと、
目が見えなくなる事がどんな事か分からないし。


あっくんの不安とか、苦しみとか。


全部が分からないかもしれない。




でもね──…


「…わっ!」



瞬間。


ぎゅぅっとあっくんに強く抱きしめられた。



ミシミシと体が音をたてる感じだ。



く…苦しい…っ!




「…い…いの?」

「っ」


「傍にいて…くれるの…っ?」