そう言えば、鷹也があたしを一人にしてどっかに出かけるのは初めてだな
いっつもあたしに気を使って毎日傍にいてくれた
大事なテストの日に、あたしが熱を出したときもずっと手を握りながら傍にいてくれた
「おかえり」を言ってくれる、数少ない人だった
そんな鷹也の人生をあたしは壊した
だから、自分のしたいことをしてくれるのはすごい嬉しい
あたしはこれ以上鷹也のお荷物になんかなりたくないから
一人なんて、寂しくない
わがままなんて、言っちゃだめだ
「あ、そうだ!!学校忘れてた!!今何時なんだ?…11時ぃぃぃ~!!!!!」
どうする、どうすればいいんだ!!?
あ、でもお昼ご飯いらないや!!ラッキー
ってそうじゃなくて!!
こんなことしてる場合じゃない!!
急いで銀蘭にいかないと


