深織がニコニコとあたしに笑いかけて。あたしも笑い返す。
多分どこからどう見てもきゃっきゃうふふ的な感じなんだろうけど、え、うそ。なんでこんなに深織の笑顔黒いの!!!?
「そう言えば今は何の時間なの?」
「理科のお時間でっす!!!!」
「だよね。でも、ならなんで先生居ないのかなぁ?ねぇ、何したの?教えてよ」
「えええええーっとですねー………パサァッて先生の髪が落ちて、ですねー」
「ふーん。それは自然に?それとも誰かが落としたの?」
ニッコニッコ笑う深織。黒い、笑顔が黒いよ…!
そんな深織の笑顔を見た皆は一斉にあたしを指さして。
え、うそ。うそうそうそ!!!
この…………裏切り者ォォオオオ!!!!
なに清々しい顔してンの!?なんでそんなに一難去ったみたいな顔してンの!?
なにそのグーサイン!頑張れってなに!!?
「あ、あは?」
「へぇ………千波」
「すみませんっした!!」
──────それはきっと、とても綺麗だったと思う。
床に頭を擦り付けて深織様に全力で謝る。
初めてだ、こんなに早く土下座できたの。
うん、怖いよね!!!


