「ねぇ、二人とも」 「「ん?」」 「ドア、ちゃんと治せよ」 「「…忘れてた」」 無惨に割れた窓と真っ二つに割れたドアをみんなで見つめる 「…修理代だな」 「俺、理事長だし…」 「俺、教師だし…」 「払えよ?」 「「…はい」」 しぶしぶながら頷いた二人は「俺の金が…」なんてほざいてる でも、この二人に助けてもらったんだよね 「ありがとう」 昔した、お父さんとの会話を思い出した。