―…チュンチュン、鳥のさえずりが聞こえる



「ふぁぁ」



欠伸をこぼし、伸びをする





カーテンを開けると、太陽の光が部屋を明るく照らし出した



目覚まし時計が太陽の光を受けて反射している





「…ん」



カチカチと目覚まし時計は動いていた




いや、正確に言えば31秒と32秒の間をさまよっていた






嗚呼、嫌な予感がする


こういう時に限って嫌な予感は当たるものだ



ほら、嫌な予感は的中した






「…だぁぁぁ!!鷹也っなんで起こしてくれなかったの!?もう9時じゃんかぁ!!」




勢いよく部屋を出て階段を駆け下りる



リビングのドアを開けると、そこには鷹也の姿はなかった






そのかわりに、机の上に一枚の手紙が置いてあった