シーンと静まった教室に和真に押されて入った


みんなの視線がいたいです…







「自己紹介しろ、千波」


「えっと、中川千波です。とりあえずよろしく?」


「席は廊下側の一番後ろだ」


「そこは流れ的に窓側じゃないのか!?」


「さっさと座れ。あと、千波に手出すんじゃねぇぞ、泣かせたりしてもダメだかんな。俺が殺されるんだからな!?」


「ふつーは『俺が殺してやるからな!!』とかじゃないの!?そこ自分守っちゃうの!?ねぇ!!」


「うるせえな、早く座れや」


「はい、そうさせていただきます」








和真に怒鳴られ急いで自分の席についた








男子校に入ると守られることが定番なのに…


あたしは今日守られたか?




朝は鷹也がいなくて


学校に来たら近づくなって言われて


みんなに変人扱いされて……







あれ?守られてる?







なんてこった∑(・Д・;)!!








あたしは一度も守られてないじゃん!?


女の子扱いすらされてない気がするとはあたしだけか!?








そうだった!!


あたしは今男なんだった!!