アイ・スクリーム

ここはどこだろう……


とっても暗い空間にケンタと二人きりだ。

声を出せばそのまま闇に吸いこまれそうな不思議な空間だ。

目の前のケンタを何とか認識できるレベルだ。

ケンタはいきなり私を抱きしめた。

「えっ?」

思わず声が出た。

「俺がお前を守るから。」

そう言うとケンタはそっと私を離し、背を向けた。

そして一歩ずつ私から遠のいていった。


「待って、ケンタ。待って、ケンタ。」


私は何度もケンタの名を呼んだ。そしてケンタを追いかけて走った。

しかしいつまで経ってもケンタに追いつくことはできない。

この世界は時間と空間が普通の世界とは違うのだろう。

それどころか段々とケンタとの距離が離れていった。

そしてケンタは

「あばよ。」

と言って闇の中に消えて行った。
 




「キャァァァァァーーー」 私は悲鳴を上げた。