ねぇ。



4人でカラオケに行ったとき……
俺は割りと最近の記憶を呼び起こす


「じゃーんけーん………ほいっ!!」

「ぅあ、負けた」

気だるそうに立ち上がる俺。
…………と桃。


優歌の顔が一瞬ひきつる。
それを零音は見逃さなかった。



「桃、俺トイレのついでにいくから」
「いいの?ありがと!!」



そのときはただ桃のためにやったんだとおもったけど……


優歌のためでもあったんだな。








「未だに怖がるよ」

零音の声で我にかえる。

「二人きりになれる男は蓮だけだな。
 俺とはまだ、無理みたいだ」


少し寂しそうな横顔。



「あの日、蓮が必死に優歌を落ち着かせたからよ。蓮といたら落ち着くのよ」





桃の言葉に少し和らいだ空気

すぐもとに戻れるのが俺らだよな。