「…好きです」 そっとそう告げると、三柴さんは私の肩に顔を埋めて息を吐いた。 「一生かけて、椿を愛するから」 だから、そばにいて。 そう言った次の瞬間、やっぱり無理をしていたらしい三柴さんの身体から力が抜けた。 押しつぶされそうになりながらも何とかベッドに寝かせると、かすかに寝息が聞こえる。 初めて見る寝顔は少し幼く見えて、私はくすっと笑ってしまう。 顔にかかっている前髪を指でかき分けると、その無防備な額に唇を落とした。