そこに愛があるのだと信じたかった。 『跡継ぎのためだけにそんな子供を養子に迎えるだなんて』 『にこりとも笑いもしない気味の悪い子供だ、疫病神かなんかじゃないのか?』 ―――わかったよ。 もうわかった。私は何も望まない。 だから私はあの条件を出した。 これは契約なんだと。 私が30歳まで自由に生活する代わりに、そのあとはこの会社の人柱になる。 その契約は、笑顔で締結された。