すると、三柴専務はおもむろに私の隣に腰を下ろした。 そっと私の顎に手を添え無理矢理見つめ合う体勢を作るとぽつりと言う。 「私は、………お前が欲しい」 まるで愛の告白のような台詞。でもそこには愛情が含まれているわけじゃなくて、どこか苦しい気持ちになるような声色で。 私は何も言えなくなった。 …て、顔が近い! 「は、離れてください!」 「あぁ、………きちんと承諾したら離すぞ。私の秘書に、なるな?」