「な、何…?」 殆ど喋らずに、スタスタと歩いてきたことが気に障ったのかな…。 緊張で手首が小刻みに震えた。 「さっき、保健室で言いそびれたこと…最後まで伝えたい…。」 「えっ…」 目を見開いた瞬間、蓮君は私の手首を引っ張る。 そして、唇を重ねた。 「……っ!?」 突然のキス。 呼吸するのも忘れるぐらいの衝撃。 ただただ驚いていると、蓮君の唇がゆっくりと離れた。 「俺は…柚が好きだ。」