不良狼の一途な溺愛


「あ、あの……」


「ん?」


どう言葉を返したらいいのか分からない。


私の反応を見ている蓮君は、なんとも微笑ましそうな表情だ。


うぅ…
今の私の顔、きっと真っ赤。


は、恥ずかしすぎる。


ここは、なんとか気を紛らわせて少しでもドキドキする鼓動を落ち着かせたい。


そう思った私は、口を開いた。


「れっ…蓮君!次は…どこに行くの?」


先ほどカフェを出てから、ゆっくり歩いていただけだった私たち。


蓮君から次に行く場所のことは何も聞かされてなかったし、疑問に感じていたんだよね…。