双子の勘に間違いはない。
晴人の好きな子は、里美先輩なんだ!
……いひひひひ。
いじめてやる!晴人、今夜もいじめてやるっ!
私は非常に良い気分で、その日を過ごした。
ヒナに話したら、目を丸くしたあと、爆笑していた。
「同じ生徒会役員に恋をするなんて、双子ってすごい!」
だって。
しかし、私にはひとつ気がかりがあった。
晴人に手紙をくれた美奈子ちゃん……。
きっと、勇気を出して、あの手紙をくれたんだろうに。
あんなヤンキーに。
晴人、優しく断ってくれたかな……。
私はなんとなく、美奈子ちゃんの顔を見れなかった。
その日の放課後。
生徒会室にルンルン気分で向かっている時。
「あーやかちゃん♪」
渡り廊下で、知らない人に声をかけられた。
「……はい?」
「わ、ホントに可愛い。アンタ、2年の中で評判だよ」
その人は、2年生らしい。
茶色くて少し長めの髪をしている。
目は大きくないが、整った顔立ちだ。



