目を白黒させる晴人の前髪を指でなぞり、おでこを出す。
そして、強烈なデコピンを食らわせてやった。
「ぐぁっ!!」
「ははは、バーカバーカ!!動揺してやんの!片想いのくせに!」
「てめっ……ぶっ殺す!!」
晴人は私の後ろにまわり、ヘッドロックをかけた。
「きゃぁっ、やめろ!離せ!」
「うっせぇ!謝れ!」
……手加減されてる。
晴人なら、本気で私を殺すくらい、ワケないはず。
……こいつ、いつの間にか成長してたんだな……。
「謝る代わりに、良いものあげるから!」
そう言うと、晴人はやっと私を解放してくれた。
「これ……」
鞄から美奈子ちゃんから預かった封筒を出す。
水玉模様の、可愛い封筒だ。
「あぁ?」
「うちのクラスの美奈子ちゃんから。晴人にお近づきになりたいみたいよ。やめとけって言ったんだけどね」



