「……空が近い……」 「あ?あぁ……そっか」 「……ご…ごめんね……」 「良いって」 里美は少しずつ声を出して、道を案内する。 その軽くて温かな身体を背負ったまま……頭の片隅で、少しだけ、この雪の降る道を、どこまでも行ってしまいたいと思った。