「あのねぇ。文化祭であたしがどんな目にあったか、健先輩に聞いてないの!?
しかも晴人と里美先輩の事をベラベラしゃべったりして!
悪気は無いんだろうけど、迷惑なの!!」
まくしたててやると、三井先輩は眉をひそめた。
「何?文化祭で何があったの?俺知らないんだけど」
「じゃあ知らなくて結構です。思い出したくもない」
私の態度に、三井先輩はますます表情を固くする。
「また女子の嫌がらせ?」
「……そんなようなものです」
「……それって、俺が悪いわけ……?」
ハッとした。
三井先輩がまた寂しそうな目をしたからだ。
「いや……悪いとかじゃなくて、誤解されるような事しないでほしいんです」
「そっか、彩花ちゃんはもう間宮とつきあってんだもんね」
……それは知ってるんだ。
何も言い返さずにいると、三井先輩は自分の言葉を続ける。
「アニキの事は里美から聞いたんだ。だから、あきらめた方が良いよって、美奈子ちゃんには言った。
美奈子ちゃん、やたらと俺に探り入れてくるからさ。
それを勝手にベラベラ言いふらしたように言われて、心外なんだけど」



