「いい加減にしやがれ!!」
「ひぃ!!」
足を上げ、机を思いきり相手に向かって蹴りつける。
ガゴン、と派手な音がして、机は転がって相手の体に当たった。
「晴人くん!」
里美の悲鳴が聞こえたけど、もう、どんなに怖がられても一緒だと思った。
美奈子と里美の喧嘩を止めたあの日の俺の態度で、もうこの気持ちはバレてしまっただろう。
それで、何の連絡もできなかったし、里美もしてこなかった。
もう、結果は出てる。
この恋は、どうせ終わってるんだ。
「テメェ、武内!」
「やってやらぁ!まとめてかかってきやがれ!!」
野次馬が、良いぞやれやれーなんて言っている。
引けなくなった2年生達は、転がった机を乗り越え、こっちへ向かってきた。
「和樹、副会長を連れてけ!」
「もー、やめろよ晴人ぉ」
「うっせぇ!!」
後ろで見守っていた和樹が情けない声を出しながら、里美の手を引っ張った。
その瞬間、蹴りが飛んでくる。



