「……早く片付けてください」
そう言うと、こちら側に落ちた写真を拾いはじめる。
「おい」
アンタが手伝ってやる事はねぇだろ。
そう言おうと思った時、里美の視線が止まった。
「何コレ……」
手に取ったのは、里美自身が写った写真だった。
去年のミスコンのコスプレ衣装の写真。
しかも舞台の真下から撮ったようなアングルだった。
「……他の子もこんな風に?」
「はぁ?何か文句あるのかよ」
「お前らは普通じゃ売れねぇんだよ!武内彩花くらい美少女なら顔だけで売れるけどな!」
男達の罵声に眉をひそめながら、里美は負けずに言い返す。
「先生に報告します。元のデータを提出してください」
「あぁ?うっせぇんだよ、ブス!」
「心配しなくてもお前のはさほど売れてねぇよ!」
何だこいつら、女によってたかって。
それまでのやりとりで腹に溜まった冷たいものが、一度に沸騰した。



