「……んだこりゃ」
俺が呟くと、周りがハッとして振り返った。
俺が男達の頭の上から見下ろしたのは、並べられた机の上に散らばった写真たちだった。
制服の彩花の写真だけは透明のビニール袋に入れられ、他の写真は裸のまま、雑に散らかされていた。
去年のミスコンの写真なんだろう。下からなめるように撮られた女の子達。
その中に、里美の写真が混ざっている。
写真を売っていた男達は俺の姿を見て、一瞬で顔を青くした。
無理もない。どいつもこいつも、頭突きを食らわせた覚えがある。
「……何してんだよ、センパイ方」
自分でも聞き取りにくいほど、低い声が出た。
「うるせぇなぁ、1年は1年の教室に帰れよ。商売の邪魔すんじゃねぇ」
「……あぁ?」
不穏な空気が流れはじめ、写真に群がっていた生徒達は、机から距離を開けていく。
「誰の許可とってんだよ」
「許可?そんなもの、いるか!」
「邪魔だ、出てけよ!」
写真を売っていたグループは一人でない事で気が大きくなったのか、言い返してくる。



